M’s Eye ~大荒れのレースで~ 【FORMULA 1 GRAND PRIX DU CANADA 2008】
今回のカナダGPは今年に入ってから最大級に荒れたレースでした。一番吃驚したのが、レースが行われる路面状況。毎年カナダGP見ていましたが、あんなに劣悪な路面状況は始めてみました。本番のレースになるまでにあんなにボロボロになる路面は、コンマ1秒を削って競っているドライバーのとっては、危険極まりない状況だったのです。これだけ、安全にレースが出来る仕組みが出来つつある昨今、2006年のアメリカGPでミシュランユーザーチームが本戦をボイコットした経緯もありました。もっと、安全に対してはシビヤに見る必要があるかと思います。これは、今後とも必ず付きまとってくることでしょうから、命に妥協はないことをつくづく見ていて感じるレースでした。
また、今回のレースでは、何はともあれ、BMWの初優勝でしょう。途中でセーフティーカーが入ったことで、優勝争いを大きく狂わせる行為が発生したために、結果として、BMWの1・2フィニッシュ、クピサの初優勝という、BMWチームがここで結果を出したということに尽きますね。今回のBMWは、フリー走行から予選、本線のペースを見ていても、2人とも今年のレースの中では1番の仕上がりでなかったかと思いました。全体的に、レーススピードもそこそこでしたが、やっぱりクピサの方が、ハイドフェルドよりもタイムが良く、レースタイミングがよかったのが優勝と2位との大きな違いが出た感じがします。その代わり、セーフティーカーでのハミルトンとライコネンのクラッシュ(ニコも絡んでましたね。)あれは、ハミルトンのお粗末な行為によって、レースが不意になってしまったのが、残念です。あれがなかったら、もう少し過酷なレースになっていたかもしれませんね。ただ、ライコネンが優勝争いに絡んでくることはおそらくなかったような気がします。今回のフェラーリチームはBMWチームよりもマシンスピードが全体的に不足していたように感じます。よっぽどレースで混乱が起こりそれに生き残っていたら、勝てたかもしれない程度だったかもしれません。まだ、クピサと争うのはむしろハミルトンだったかもしれません。今回に関しては。もう少し、フェラーリは、次戦以降でいい結果が出るようなマシンを持ってこないと、BMWに持っていかれる可能性があるので、今回の件で、ちょっと危機感があるんじゃないかなぁと思います。
他のチームに目を向けると、個人的には、アロンソ、一貴、ベッテルと3人が今回気になりましたね。アロンソは、フリー走行の段階では、今回のレースは入賞する怪しいかもと思わせる感じでしたが、予選ならびに本戦のリタイヤするまでのレース運びを見ると非力なマシンで、あの活躍には脱帽でした。つくづくアロンソの実力を見せ付けられた感じがします。次戦は、ルノーの地元だから、それなりにいいマシンを用意してくるでしょうから、ちょっと楽しみです。
一貴は、あの、バトンとの接触がなかったら、今季初のいい順位での入賞は出来ていたと思います。いいレースペースで走っていたので、一貴の速さもそれなりにアピールできたのではないかと思います。
最後にベッテル。やっぱりこの人は速い。今年の初めに個人的に注目していたドライバーだっただけに今回のレース終盤におけるマクラーレンのコパライネンとの接戦は、見ごたえありました。マシン差は明らかに大きく、どこでもオーバーテイクできるのに、ベッテルの手腕見事に発揮していましたね。あのドライビングならそりゃレットブルも早く欲しいに違いないと確信しましたね。
ということで、こんなにひさしぶりに荒れたカナダでしたが、次戦のフランスでは、イギリスと続き、高速戦に突入します。このレースでは、注目はルノー。今年のマシンは中堅クラスでもどうかというぐらいのポテンシャルですが、さすがに地元GPでは、何かやらかしそうです。特にアロンソは。あと、2強と BMW、ここにウィリアムズが絡んできそうな予感です。2強がカナダのように崩れることがあれば、BMW2連勝の確率が濃厚かもしれませんね。ということでより混沌としてきた今年のGP。目が離せなくなってきましたね。
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