2007/10/3 水曜日

富士スピードウェイで開催されたF1日本GPについて [1]

Filed under: f1chiho Eye — admin @ 14:15:16

富士スピードウェイ、3億5千万円払い戻し
これは、オーバーテイク・シーンが間近に見られるというのを売り物にした第1コーナーの仮設スタンドで、観客から肝心のストレートエンド部分が常設席の陰になって見えないという不満が続出したもの。

課題山積の富士スピードウェイ
悪天候により波乱続出のレースとなった今年の日本GPだが、富士スピードウェイでのF1開催はレース外でも波乱に満ちたものとなった。

F1日本グランプリご来場のお客様へ
このたびの大会では、悪天候にもかかわらず、多くのお客様にご来場いただき、心より厚くお礼申し上げます。

しかしながら、お客様のご期待に沿えず、弊社の大会運営上の不手際により、
様々なご迷惑をおかけいたしましたことを、大会主催者として深くお詫び申し上げます。
特にシャトルバスご利用のお客様には、雨の降る寒い中、
長時間にわたり乗降をお待たせするなど多大なご迷惑をおかけし、重ねてお詫び申し上げます。

お客様からのご批判やご叱声を謙虚に受け止め、来年の大会がご満足いただけるものとなるよう、
全社を挙げて改善努力してまいる所存です。

ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

 既に多くのモータースポーツサイトやメディア、そしてF1ファンによるブログなどで伝えられているが、30年ぶりの開催となった富士でのF1日本グランプリは、観客にとっては極めて厳しい観戦となってしまった。富士山の麓という環境から、雨のコンディションや気温低下など事前に予想された悪条件が重なってしまったこともあるが、主要因はそのような外因的な部分ではなく、そもそもチケット&ライドシステム自体に大きな問題を抱えたまま実施してしまった点だろう。

 まずは、私が取った行動からどのように感じたかを記したいが、当日の私の行動について記したい。

 私は金曜日の10時頃にバイクで専用駐車場入りした。そこから、専用バスでサーキットに入り、コースからは高低差もあり徒歩で30分近くかけてEスタンドに入った。席に着いたのは10:50頃、Eスタンドは2割程度が埋まっている状況だった。午前のフリー走行、午後のフリー走行を観戦し、バスの混雑を予想して、ポルシェカレラカップジャパンの予選を観戦した後、17時頃にバス乗り場に向かった。たまたま、バスが来ていたこともあり15分ほどでバイク駐車場に到着、家路に向かった。

 土曜日は朝の時点で雨がきつく、セッションの中止が予想されたので敢えて自宅での観戦とした。予想通り午前のセッションは5分程度、午後の予選も中止が予想されたが、あの霧の天気の中、予選は何事もなかったかのように実施された。

 日曜日、この日は雨だろうが観戦しないわけにはいかない。午前のセッションがないこともあり、バイク置き場には11:00頃に到着。しかし、その時点でサーキットからはバイク駐車場までバスが並んでいた。歩いても40分の距離、さすがに2時間半あればサーキットに着くだろうと考えていたのだが、乗車するバスがなかなか来ない。そして、30分後にバスが到着、乗り込むが20分たってもバスは全然進まない。契約違反と言うことを承知していたのにもかかわらず、そのバスの運転手さんは一部の客の要請を受け扉を開放。私を含めた10人ほどが下車し、徒歩でサーキットへと向かった。

動かないバスを横に、徒歩でサーキットを目指す観客

途中、バスを200台近く追い越しサーキットに到着。途中、追い抜いていったバスは人が5人程度しか乗っていないバスもあり、このような空に近いバスまで並んでいては渋滞して当然だろうと思ったが、そのバスは既に徒歩でサーキットに向かった観客を降ろしたバスだったのかもしれない。サーキットゲートで一悶着するだろうと思われたが、既に東ゲートには1000人を遙かに超える人たちがゲートをくぐっており、キツイ登り坂を上っている最中だった。途中、誰が考えても混乱するチケットゲートを抜け(レース直前の状態を甘く考えすぎだ)、E席に着いたのがインスタレーションラップの始まった13時過ぎだった。

ゲートを徒歩で通過

 そして、決勝レース観戦。正直、あのコンディションでレースをするとは夢にも思わなかった。その点については別のエントリで改めて触れることにする。決勝レースは規定周回を終え2時間を超えて終了。レース中盤から、少しずつバスに向かう観客が出ていたが、レース終了寸前には既にチケットゲートが一杯になるほどの観客がバス乗り場に向かっていた。レース終了直後からその流れは大幅に膨らみ、大混乱をきたしている。この時点でバス乗り場に向かっても混乱は必至と考え、客席で表彰台そしてインタビューを見た上で指定席を立った。

 16:30頃、スピードウェイプラザよりバス乗り場に向かうが、大雄山行きのバスの列がスピードウェイプラザまで伸びていることに驚く。そして、バス乗り場の坂を下り始めて凄まじい人の列に驚愕することになる。どのバスの列も、凄まじい長さだ。そして、列の最後尾がわからない状況となってしまっている。自分が乗るバイク駐車場の列に至っては、完全に他の列に埋もれてしまいどこにあるのかもわからない状況。スタッフに聞いてもわからない、致し方ないので30°バンクの坂に上り(このような状況で30°バンクを拝むとは思いも寄らなかった)バイク駐車場の乗り場を発見。他の列が折り重なっており困難を極めたが、何とか列にたどり着いた。列は短いがなかなかバスが来なかったが、18:25頃バスに乗車、駐車場に到着したのは18:40頃だった。

30°バンクより、バス乗り場を望む

 正直、10年以上鈴鹿でF1観戦をしていることもあり、この程度なら自分自身はそれほど苦労したとは思っていない。これまで最も富士が混雑すると言われていたSuperGTでも場内からの退場について渋滞は激しいが、観客の桁が違うF1なのだこの程度なら許容できる範囲だ(もっともSuperGTは自家用車でサーキットにはいることができるのだが)。しかし、だからといって今回の富士でのF1が成功したとは思っていない。行きのバス、帰りのバス、どちらも問題が山積だ。サーキットから最も近い場所にあるバイクの駐車場を選んだことが、最も私にとって成功した選択だったといえる。しかし、観客全てがバイクという選択をすることはできない。今回、ツアー以外の自動車・バイクの駐車場や最寄りの駅という選択肢の中では、奇跡的に状況が良かっただけだと言える。

 まず、この東バス乗り場に向かうバスについて、金曜日の時点でそのアクセスについて疑念を抱かざるをえない箇所があった。1000台近いバスが行き交うことを考えれば、片側一車線の対面通行でさえ問題が起きそうなのにもかかわらず交互通行の箇所がある。しかも、その部分はアスファルトではなく土むき出しの道路とは呼びがたい箇所だ。雨が降れば土はぬかるむ、1000台ちかいバスが行き交えばダメージを受けるのは誰でもわかりそうだ。そして、その周辺で例の陥没騒ぎが起きたと思われる。

 また、そのバス乗り場での案内の不親切さにも閉口した。先に書いたとおりで、様々な箇所に向かうバス乗り場の列が複雑に絡まり、最後尾などがわからない状況。現地にはバイトとおぼしきスタッフが数名。責任者というか、現場で指揮を執る人間はおらずバイトスタッフが懸命に自分に与えられた仕事を遙かに上回る作業に追われる。中にはそのスタッフを怒鳴る観客も現われる、それに必死に対応するスタッフを見て、自ら列の整理を始める観客も現われる。ここはどこなのだろう、なぜこの事態をここにいる人間だけで収拾しなくてはいけないのだろうか? あれだけの人数に対応するのなら数百人のスタッフが必要なのは自明だ。土曜日に陥没騒ぎにより2万人近い観客が取り残された事態を見て、なぜ主催者は対策を考えなかったのか。これは事故ではない、明らかに主催者の無計画さそして怠慢が招いた事態なのだ。下記の写真に写っている人たちは、スタッフを含めて一切悪くないのだ。

観客に謝罪するスタッフ、しかしここに映っている人は誰一人として悪く無い

 私は今回の混乱はある程度予想していた、そして多くのF1ファンが、そう鈴鹿でF1を経験している多くのファンが予想していた事態であった。しかし、私は期待していた、周囲からあれだけ言われているのだ、それに反してトヨタという企業なら必ずやってくれると。しかし、我々の期待は裏切られ想定していた最低のシナリオへと突き進んでいったのだ、、、。

 一度失った信頼を回復することは容易ではない。間違っても、お詫びのメッセージをWebに掲載するだけでは全く意味を成さないだろう。トヨタは寄せられる苦情や意見などに真摯に耳を傾け、失った信頼を取り戻す為に行動しなくてはならない。ただ、並大抵の行動では地に落ちた富士でのF1日本グランプリのイメージは覆らない。本当にモータースポーツをこよなく愛するファンはまだしも、そこまでモータースポーツに対して関心の無い層には致命的だ。二度とモータースポーツに足を運んでくれないことになってしまったら、日本のモータースポーツ界にとっては極めて甚大な損失になるだろう。

【つづく】

各施設の配置マップ
[の] のまのしわざ f1アーカイブ
トヨタの富士スピードウエィF1グダグダ運営

富士で行われた日本GP、観客数は大幅減

Filed under: news — admin @ 14:08:39

富士日本GP、観客数鈴鹿より大幅減
今回の観客数はフリー走行の金曜日が5万2千人。公式予選の土曜日が9万人。決勝レースの日曜日は14万人ということで、3日間合計では28万2千人ということになった。昨年、鈴鹿でのラストグランプリとして盛り上がった2006年日本GPは、決勝レース日だけで16万1千人、3日間合計ではなんと36万1千人を数えたことと比較すると見劣りは避けられそうもない。

 あいにくの雨の天候、そして金曜日からのアクセス面の不備も重なり初開催となった富士のF1日本GPは、昨年の鈴鹿での日本GPに比べ大幅に観客数を減らしたようだ。鈴鹿に比べると土曜日の予選日の観客が少なかったようだが、あの天候とアクセス方法の限定ではチケットを持っていたとしても行かない人が出てもおかしくないだろう。

 また、決勝日についてはチケットが全て売り切れになっていたという前提で考えれば、あの天候の中、集まった方だと考えるべきだろう。どちらにしても、金曜日から発生したパーク・オン・ライドの仕組みが入場者数に影響を与えた可能性もあり、また道路が陥没するなどの不手際を考えれば入場者数については当然という見方もある。ただ、本当に14万人が来場したかどうかは若干疑わしいと言わざるをえないのだが、、、。(徒歩入場、チケットゲートでもまともにチェックはできずの状況を考えれば、正確な来場者数の把握は不可能)

フェラーリ日本GP電子メール問題、今後は紙による通達も併用

Filed under: f1chiho Eye — admin @ 11:54:29

FIA、フェラーリの抗議で今後は文書でも通知
FIAは今後電子メールの内容を紙文書にも著し、合わせて各チームに配布する方針を明らかにした。

 日本グランプリでフェラーリがエクストリームウェザー指定の通知をレース前に受け取ることができなかった問題について、フェラーリはFIAに抗議し、FIAはそれを受け今後は電子メールによる通知に加え紙でも通知を行うと明らかにした。

 事実関係がいまいち確認できていないのだが、現時点で把握している状況は以下の通りだ。FIAは決勝スタート約1時間前の0:37に全チームにエクストリームウェザー指定に関する通知を電子メールで送信。しかし、フェラーリチームはそのメールを決勝レーススタート後に受信。スタンダードウェットで決勝レースに挑んでいたフェラーリの2台は、セーフティーカーによる隊列から離脱しピットインしマッサ、ライコネン共にエクストリームウェザーに交換し最後尾に近いポジションまでダウンしてしまう。ことの流れからしてみればこのようなことなのだが、問題はなぜフェラーリチームだけが決勝レーススタート後にこのメールが届いた点だろう。

 電子メールは、メーラー(メールアプリケーション)などによりパソコンでメールを作成・送信を行うのだが、直接送り先の相手のパソコンに届けられるわけではなく、自身が使用しているメールサーバ(SMTPサーバ)に送られそのメールサーバから相手側のメールサーバに届けられる。また、そのメールサーバから相手のパソコンに送られるのではなく、パソコンのメーラー(メールアプリケーション)自身がメールサーバ(POPサーバ)に接続しはじめてメールが相手の手元に届くのである。
 要するに、『メールを送った=メールが届いた』と言うわけではなく、相手がメールを自身のサーバから受信して始めてメールが届くのである。メール自体が届いていることからも、フェラーリチームはこの重要なメールを受信するマシンにおいてメール確認の間隔を長くしていたために、または単にソフトを立ち上げていない、マシンを立ち上げていない等の状況により、メールが届かなかったと推測される。

 ただ、これは最も単純なパターンであり、電子メールが届かない原因はそれ以外にも様々なパターンが考えられる。先に述べたサーバのうち1台でも故障していれば届かない可能性がある。また、途中経過するサーバは設定によっては数が増える可能性もある。また、メールサーバ以外にもDNSサーバや、単純にインターネット回線の不具合などの問題も可能性的には否定できない。これらのことを考えると、電子メールのみで通達をするという方法自体に問題があるといえるだろう。

 それだけに下記の決定には驚きを隠すことができない。

なお通達の方法については昨年12月にモナコで行われたF1スポーティング作業部会で電子メールにて行うことを全チームが了解しており、レギュレーション上、今回の手順に誤りはなかったということだ。

インターネットを使用する場合、先に述べたようなことを考慮する必要がある。残念ながら、FIAやチームには電子メールの危険性について理解している人間が皆無だったといわざるをえないだろう。

 結果としては、その点に気付かずにルールを承認してしまったことによりフェラーリはチャンピオンシップの可能性を自ら絶ってしまったと言っても過言ではない。緊迫したチャンピオンシップがこのようなことが原因で決してしまうとは残念でならない。今後、電子メールなどを使用する際には万全を期した上でルール整備を行ってもらいたいものだ。

Sei5.Hirota (d4k internet media)

カスタマーシャシーの存在意義をつぶす気か

Filed under: memo — admin @ 11:23:17

カスタマーシャシーの定義がチームに影響
現在のところカスタマーシャシー使用チームにはコンストラクターズ・ポイントが与えられず、したがって分配金が大幅減少する方向とみられている。

 カスタマーシャシーで2008年から参戦を予定していたプロドライブだが、依然、体制は発表されず沈黙を守ったままだ。その主たる要因として、カスタマーシャシーで参戦するチームに対しては、オリジナルシャシーで参戦するチームに比べ分配金が少なくなるとのことが上げられる。

 そもそも、少ない予算でF1に参戦できることをメリットとしていたカスタマーシャシーだけに、ここに来て分配金の配分を少なくするという意図が理解できない。そのようなことをしてしまえば、事実上カスタマーシャシーで参戦するチームは皆無となり、これまで同様莫大な開発費を擁する状況が続くことになるだろう。

 カスタマーシャシーの問題についてはFIA、FOA、チームなどで考え方に差異があり、満場一致で決定されていたとは言いがたく、その点から考えればこの問題はまだまだ緒をひきそうだろう。その影響で、プロドライブの計画に大幅な変更を強いられることは間違いなさそうだ。

2008年のトヨタのラインナップは如何に

Filed under: voice — admin @ 11:12:17

ラルフ、トヨタ・チーム離脱を発表
かねてトヨタ・チーム離脱の可能性が噂されていたラルフ・シューマッハ(32歳:ドイツ)が、1日(月)自らのサイトで今季末で同チームを離れることを明らかにした。

トヨタ首脳、「ラルフの意志 受け入れるだけ」
ジョン・ハウェット/TMG社長:われわれはラルフの意志を尊重するということだ。しかし基本的にはこれがわれわれの立場に何か影響を及ぼすというものではない。われわれの2008年ドライバー・ラインナップについては、かねて最善のものを模策しているところ。正式に決まれば、直ちにこれを発表する予定ではあるが、特に急いでいる訳でもない。ラルフのこれまでトヨタ・チームに尽くしてくれた貢献に感謝し、彼の素晴らしい未来を願っている

 ラルフ・シューマッハが自らのWebサイトでトヨタ離脱を明言した。またそれを受けて、トヨタもコメントを行っているが、トヨタとしてはラルフに固執する理由はなかったのだろう、ラルフの離脱表明を受けても特段驚きがあるわけでもないようだ。

 ラルフの去就はともかく、これでトゥルーリのパートナーに新たなドライバーが迎えられることとなった。既に中嶋一貴の起用はないと明言されているが(ウィリアムズで起用されるため?)、そう考えると有力なドライバーが見あたらないことも事実だ。現在噂されているのは、GP2でチャンピオンを決めたT.グロックやスパイカーのA.スーティル、フェラーリのマッサなどだ。また、スーパーアグリの佐藤琢磨も一時話題に上がった。

 どちらにしても、トヨタのもう一人のドライバーについてはマクラーレンのアロンソの去就次第であり、シーズンオフまで待つことは間違いないだろう。

確かにフェラーリがチャンピオンを獲得する可能性は極めて薄い

Filed under: voice — admin @ 10:53:10

トッド代表早くも総括、「信頼性の欠如が原因」
ジャン・トッド:われわれがドライバーズ・タイトルを今年マラネロに持って帰らないとすれば、その原因はわれわれのマシンに十分な信頼性がなかったということに尽きるだろう。それは1年間のチャンピオンシップを見渡せば明らかなこと。マッサはオーストラリアとイギリス、そしてイタリアで。またライコネンのほうはスペインとニュルブルクリンクでそれぞれ貴重なポイントをトラブルで失っている。こうしたことがなければ、われわれはもっとリーダーに肉薄していた筈だったんだ

 まだ2戦を残しているが、既にフェラーリがドライバーズチャンピオンシップを獲得する可能性は極めて薄いことは事実だ。そして、その主たる要因はマシンの信頼性の無さだと指摘している。

 確かに、今期フェラーリのマシンに起きたトラブルが起きていなければマクラーレンを上回っていた可能性も十分あるだろう。マクラーレンのマシンは信頼性に起因する問題はほとんど見られず、ハミルトンとアロンソはシーズン終盤までフェラーリをリードし続けている。それだけに、フェラーリのマシンの低い信頼性は残念でならない。

 もちろん、残り2戦でマクラーレンのマシンに何が起きるかわからない。可能性がある限り戦い抜いてもらいたい。また、ライコネン・マッサにもチャンピオンシップのことは意識せず、勝利だけを見据えて残り2戦に挑んでもらいたい。

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