2007/9/14 金曜日

マクラーレンの資金的問題は深刻、そしてプロドライブへの影響は?

カテゴリー: f1chiho Eye — admin @ 11:18:44

マクラーレンの罰金、スパイカー年間予算の3倍!
これは今年のF1で最も少額なチームと目されるスパイカーF1の年間予算のおよそ3倍にもなるもの、最も富裕なチームの一つであるマクラーレンにとっても年間予算のおよそ4分の1に相当するとみられる。

 1億ドル、日本円にして115億円前後の罰金は、正直我々にはイメージがつかない額である。それもそのはずで、1億ドルと言えばスパイカーの年間予算の3倍であり、マクラーレンチームの年間予算から見ても4分の1に及ぶとこの記事では指摘している。

 また、この制裁金に加え、コンストラクターズポイントの剥奪によって来期の分配金が支払われないことと共にスポンサー離れの危険性についてこの記事では指摘している。分配金については公表されていないが相当額に上るといわれ、失った分配金をどのように負担するかを考えるだけでもマクラーレンチームは解決困難な状況だといわざるを得ないだろう。

 そして、スポンサーについてだが、この裁定が確定してしまえばマクラーレンチームのイメージダウンは必至だ。来期のスポンサーについても確実に影響が出ると思われる。そして、このことはマクラーレン最大のスポンサーであるメルセデスに対しても言えるだろう。現時点で、メルセデスのハウグはマクラーレンと共に戦う姿勢を見せているが(e.メルセデスへの影響は計り知れない)、果たしてメルセデス本社がどのような判断に出るかは全くわからない状況だ。今回の裁定による罰金や来期の分配金の穴埋めをメルセデスがどこまで負担するのか、もはやメルセデス・モータースポーツのハウグの手に負える問題では無く、メルセデス本体が何らかの負担を強いられるの確実であり、今後のメルセデスのF1活動への影響も懸念される自体だと言えるだろう。

 また、この問題とは全く無関係なのだが、来期から参戦予定のプロドライブにも少なからず影響を及ぼすことは間違いないだろう。正直、このような自体になっている状況でマクラーレンはプロドライブに関わる余裕は一切無いと言えるのではないだろうか? もちろん、プロドライブへマクラーレンのプロダクトやメルセデスのエンジンを提供することにより、ある程度のフィーを得ることはできるがこの混乱状態ではプロドライブとしても関わりを持つことに対して躊躇することは間違いないだろう。

 今回のマクラーレンへの裁定について、本日FIAから所見が発表される予定だ。その所見を聞かない状況では我々F1ファンも納得できる状況ではなく、どのような発表があるか見守りたい。

メルセデスへの影響は計り知れない

カテゴリー: voice — admin @ 11:04:16

メルセデス、「処分は最大限のショック」
ノルベルト・ハウグ/メルセデス・モータースポーツ ディレクター:この裁定はわれわれマクラーレン・メルセデス・チームのすべての人間にとって大きなショックであると同時に、全世界の多くのフォーミュラワン・ファンにとってショックなことだ。法の前で正義を勝ち取るためにわれわれはあくまでも戦うであろう

 マクラーレンチームの2007年度のコンストラクターズポイント剥奪と1億ドルの罰金という大きな制裁が科せられた、今回のスパイ疑惑。マクラーレンにエンジンを供給し、密接な関係を築き上げてきたメルセデスとしても、このショックは多大なものだと言えるだろう。

 メルセデスのハウグはコメントを発表、控訴の可能性に言及した。現時点で今回の裁定についての詳細な理由が示されておらず、実際にどのような判断の結果このような裁定が下されたかはわからない状況だが、巨大自動車メーカーとしての立場を考えてもこのような裁定はとうてい受け入れることができないものだろう。

 また、今回の裁定によってメルセデスとマクラーレンの蜜月にひびが入る可能性も無くはない。今年ここまで最強を誇り、ドライバー間の問題もひとまず落ち着いたはずのマクラーレンだったが、前途多難な状況に陥っていることは間違いないだろう。

マクラーレン2007年のコンストラクターズポイント剥奪!

カテゴリー: news — admin @ 10:58:12

マクラーレン、今シーズンのポイント剥奪と罰金
処分内容は2007年シーズンの全コンストラクターズ・ポイントの剥奪と、罰金1億ドル(約115億円)。
今シーズン残り4戦についてもポイント獲得は無効となる。

 極めて厳しい結果になってしまったと言わざるを得ない。マクラーレンのスタッフが関わったといわれているフェラーリチームのデータ流出事件について、FIA世界モータースポーツ評議会は2007年のコンストラクターズポイントの剥奪と、1億ドルの罰金を科した。

 当初、噂されていたドライバーズポイントの剥奪や、2008年度のコンストラクターズポイントの剥奪にまでは至らなかったが、やはり相当な厳罰と言わざるを得ないだろう。ドライバーズは依然有利な状況で進むとはいえ、チームのモチベーションを保つのはかなりの労力が必要となるだろう。また、本日から開幕するベルギーグランプリでも影響が全くないとは言えず、この結果によってドライバーズへの影響が懸念される。

 今回の裁定については、本日FIAから発表される予定であり、その内容次第ではマクラーレンが控訴する可能性もあり依然予断を許さない状況であると言えるだろう。そして、当のマクラーレンは次のようにコメントしている。

今日の聴聞会の結果下されたペナルティについて、われわれがこれに値するとは到底認めることができないものだ。
[マクラーレン、「われわれは無実」]

FIAの所見次第とはいえ、マクラーレンは確実に控訴してくるだろう。問題は、今回のことによりチームやドライバーにどの程度の影響が出るかだ。困難な状況ではあるが、なんとしてもこのベルギーグランプリを乗り切ってもらいたいものだ。