EU健康委員会、フェラーリ&マルボロの関係を糾弾
ベルギーのブリュッセルに本部を置くEU(欧州連合)の健康委員会が、フェラーリ・チームと同チームのメインスポンサーであるマルボロ(フィリップモリス社)に対し、その関係を見直すよう異例の指摘を行った。
F1でのタバコ広告の禁止に伴い、ほとんどのチームがタバコメーカーとのスポンサー契約を終了しているにもかかわらず、フェラーリとマルボロの関係は依然続いている。フェラーリのマシンにはマールボロのロゴはもちろん掲載されていないのにもかかわらず、マールボロがフェラーリにスポンサードする意味はあるのだろうか。
F1でのタバコ広告自体は禁止されたが、タバコメーカーからのスポンサードを禁止しているわけではない。一般的には広告を掲載することができなければ、スポンサードする意味が全くなく、結果としてタバコメーカーからスポンサーは撤退すると思われていた。もちろんマルボロとフェラーリとの関係も解消されると思われていた。しかし、マールボロの広告をつけていたフェラーリのマシンからもタバコ広告自体は消えた、にも関わらずマールボロはフェラーリとのスポンサーシップは2011年まで継続している。
そのマルボロの戦略の理由の一つに、チーム名がある。フェラーリチームは正式名称は『スクーデリア・フェラーリ・マールボロ』、そうだ、チーム名にマールボロの名称が記載されている。チーム名は広告ではない、その前提に基づいているからと考えられる。また、フェラーリのマシン、それまでマールボロの広告が掲載されていた位置には他のスポンサーが掲載されることなく、白いバーコードのような模様が描かれている。以前からマールボロのロゴが描かれたマシンを見ていたファンからしてみれば、あたかもそこにマールボロの広告があるかのように考えられなくもないのだ。そして、フェラーリチームのチームカラーであるフェラーリレッド、マールボロレッドを彷彿とさせるそのチームカラーもマールボロが依然フェラーリをスポンサードしている、いや、スポンサードできる理由なのだろう。
正直、フェラーリとマールボロの関係を解消するためには新たなルールが必要になると思われる。EUが単に指摘するだけでは両者の関係解消にはほど遠いだろう。しかし、2011年以降も両者が関係を継続するかはわからない。その契約の見直し時期を見越して、EUは牽制を開始したと言うことなのかもしれない。