ストゥック氏、VWのモータースポーツ代表に
元F1ドライバーでもあるハンス・ストゥックJr.氏(56歳:ドイツ)が、来年1月から世界で4番目の規模の自動車メーカーであるフォルクスワーゲン社のモータースポーツ部門責任者に就くことがわかった。
これまでも幾度となく噂されていたVWのF1参戦だが、この人事によって現実のものとなる可能性が出てきたのかもしれない。
VWと言うとトゥアレグで参戦するパリダカや、アウディで参戦しているルマン24時間レースやDTM、ALMS等のモータースポーツが思い浮かび、フォーミュラレースのイメージはいまいちピンと来ない。同じドイツからはメルセデスとBMWという自動車メーカーがF1に参戦しており、その状況の中VWがF1に参戦することは大いなるチャレンジになると思われる。コンストラクターズポイントを剥奪されたとはいえ、マクラーレン・メルセデスの今年の強力さや、見事ランキング2位に躍進したBMWがいることを考えれば、中途半端な成績はブランドイメージに大きな影響が出る可能性が高い。それだけに、いくら元F1ドライバーがモータースポーツ部門の責任者に着いたからといって、即F1参戦につながるとは考えにくいだろう。また、来期のアウディのモータースポーツ計画の中にLMSへの参戦も発表されており(アウディ、2008年ルマンシリーズ参戦へ)、たとえ計画があるとしても、まだまだ先の話と言えるだろう。
ただ、新コンコルド協定の問題から2008年度からの参戦を見合わせたプロドライブの件が気になることは事実だ。現時点でF1参戦の機会は極めて限られており、既存のチームの買収かプロドライブの参戦権を得るくらいしか方法がないといえる。そう考えると、VWの参戦可能性が全くないと言い切ることもないだろう。
どちらにしても、他のカテゴリーに比べ遙かに多くの予算が必要となるF1だけに、ある程度の時間は必要になるだろう。