2007 スーパーGT第1戦 SUZUKA GT 300km 決勝 GT500
土曜日に引き続き強い風が吹く中行われた決勝レース。フォーメーションを整えローリングスタートによりレースがスタートした。予選4番手のREAL NSXが順位を落としたが、代わりに4番手に入ったのは予選6番手のRAYBRIG NSXであり、NSX勢が上位を占めたままの状態でオープニングラップを終える。一方、そのオープニングラップで中段に埋もれていた予選9番手のMOTUL AUTECH Zと同10番手のデンソーサードSC430がからみ、そこに同12番手のWOODONE ADVAN Clarion Zも巻き込まれ3台はコースアウト。
MOTUL AUTECH Zは何とか走行を続けることができたが、リアを大きく破損したデンソーサードSC430はピットでリタイヤ、また、WOODONE ADVAN Clarion Zもこの影響からかコースサイドでマシンを止める結果となってしまった。
10周目にEPSON NSXがスピン順位を5番手まで落とすが、依然としてトップ3はNSX。トップのARTA NSXは2番手に上がった同じNSXの童夢TAKATA NSXに対しても確実に差をつけ始めていた。4番手にはZENT CERUMO SC430がつけているがNSX勢に追いつくのは困難な状況だ。また、XANAVI NISMO Zに至っては昨年のチャンピオン 宝山TOM’S SC430と激しい6番手争いを演じており上位進出は難しい状況だ。
21周目にXANAVI NISMO Zが最初にピットインすると、続々とピットインが始まった。ここでは大きな順位変動はなく、上位3台はARTA NSX、童夢TAKATA NSX、RAYBRIG NSXとNSX勢が依然占めている状況であり、表彰台独占が視野に入ってきた。この時点で誰もがNSXの絶対的なポジションを疑っていなかったが、31周目に徐々にこのNSX優位が崩壊し始めた。
31周目、逆バンクでRAYBRIG NSXがミスによりバリアに突っ込みリタイヤ。そして、45周目には2番手を走行していた童夢TAKATA NSXのリアから大量の煙と炎が上がる。童夢TAKATA NSXはそのままコースサイドにマシンを止めレースを終える結果となってしまったのだ。次々コースからNSXが姿を消す中、トップを走るARTA NSXは快調そのものであり、誰もARTA NSXの勝利を疑っていなかった。
しかし、さらなる悲劇がファイナルラップに待ちかまえていた。51周を終えファイナルラップに突入したARTA NSXの様子がおかしい。スピードを徐々に落としつつあるARTA NSX、何とかチェッカーを受けるべくマシンをドライブする伊藤大輔の脇を、度重なるNSX勢の脱落で2番手まで順位を上げていたZENT CERUMO SC430がすり抜けていった。結局、ARTA NSXはチェッカーを受けることなくスプーンでマシンを止めリタイアとなってしまった。
優勝はZENT CERUMO SC430、2位には混戦状態をくぐり抜けてきたXANAVI NISMO Zが入った。3番手にEPSON NSXが入ったが、レーススタート時点のNSX勢が上位を占めていただけに、差をより際だたせることになってしまった。上位2台のマシンがマシントラブルに起因するものであり、HONDA勢にとっては極めて後味の悪い結果だ。一方、棚ぼたとはいえ優勝することができたZENT CERUMO SC430ではあるが、NSXが次々と脱落してゆく展開の中、着実にあのポジションにいることができたことは十分評価に値するだろう。同じ事は、2位となったXANAVI NISMO Zにも言える。チャンピオン争いをするであろう、この2台は今後も注目すべきであろう。
GT500
Pos No. Driver Machine Tire Time/Diff WH Grid/Qualify
1 38 立川祐路/高木虎之介 ZENT CERUMO SC430 BS 1:43′25″744 . 5/1′51″433
2 23 本山 哲/R.ライアン XANAVI NISMO Z BS +0′03″427 . 7/1′51″967
3 32 L.デュバル/F.カルボーン EPSON NSX DL +0′28″302 . 2/1′50″583
4 6 片岡龍也/B.ビルドハイム Forum Eng. SC430 BS +0′34″527 . 8/1′52″094
5 22 M.クルム/松田次生 MOTUL AUTECH Z BS +0′35″031 . 9/1′52″155
6 17 金石勝智/金石年弘 REAL NSX BS +0′35″402 . 4/1′50″806
7 1 脇阪寿一/A.ロッテラー 宝山TOM’S SC430 BS +0′38″233 . 11/1′52″940
8 35 服部尚貴/P.ダンブレック BANDAI DUNLOP SC430 DL +0′59″264 . 12/1′53″085
9 25 土屋武士/織戸 学 ECLIPSE ADVAN SC430 YH +1′06″699 . 16/1′55″542
10 3 S.フィリップ/柳田真孝 YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z BS +1′07″112 . 15/1′54″174
11 12 B.トレルイエ/星野一樹 カルソニック インパル Z BS +1′28″535 . 14/1′54″048
12 8 伊藤大輔/R.ファーマン ARTA NSX BS +1Lap . 1/1′49″842
13 18 道上 龍/小暮卓史 TAKATA童夢NSX BS +8Laps . 3/1′50″595
- 100 D.シュワガー/細川慎弥 RAYBRIG NSX BS +22Laps . 6/1′51″513
- 24 J-P.デ・オリベイラ/荒 聖治 WOODONE ADVAN Clarion Z YH +45Laps . 13/1′53″643
- 39 A.クート/平中克幸 デンソー サード SC430 BS +51Laps . 10/1′52″430
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